さて、ガンバル不動産です。
今日は「マイホーム資金に頭金を入れる入れない問題」をシェアします。
■頭金を入れる入れない?
先が見えない不安定な経済状況なので「なるべく借金をしないほうがいい」とお考えの人もいるでしょう。
そこで、おうちを建てるときに家中のお金をかき集めて「頭金を多めに入れておこう」と考えたりしている人が多いのではないでしょうか。
住宅ローンについて、「いったん借りるけど早めに返したほうが支払う金利も少なくなるから得だ」という考え方もありますが、「頭金はなるべく入れないほうがいい」というのがガンバル不動産の考えです。
■入れない理由
過去をさかのぼると、確かに「バブル前後の民間住宅ローン金利は8%、住宅金融公庫は5%」という時代もありました。
ですが、現在の住宅ローン金利は変動で0.4%から0.8%前後と、歴史的な超低金利水準にあります。せっかくの超低金利を、いかさない手はありません。
頭金を入れることの最大のデメリットは、「手元の現金が減少する」ことです。
現金が少なくなると、突然の事故、病気、災害などが発生した際に、思うような対応ができなくなる可能性があります。
実際、頭金入れるとどのくらい変わるのか、シミュレーションを行ってみましょう。
ここでは、年収500万円の人が
●土地と家で4000万円かかる
●全額を住宅ローンで借りるパターン1
●頭金に500万入れるパターン2
●35年払い
●金利0.8%
という条件でシュミレーションしてみます。
【全額ローンのパターン1】
●月々のローン支払い額 109,244円
●利息合計 5,874,024円
【頭金400万いれるパターン2】
●月々のローン支払い額 98,301円
●利息合計 5,286,634円
この2つのパターンを比較すると、35年支払った利息合計の差額は約59万円程度です。月に換算すると、わずか1,400円の差にしかなりません。
爪に灯りをともしながら頭金を貯めてきた苦労が月額1,400円程度なのです。
もう一度400万円を貯めるためにかかる時間は
●毎月8万円貯めると約4年1ヶ月
●毎月5万円貯めると約6年6ヶ月
●毎月3万円貯めると約11年1ヶ月
これだけの期間がかかります。 特に投資を行なっている人は、手元に現金がないといざという時のチャンスロスに繋がります。
■住宅ローン減税にも
頭金を入れるデメリットとしては、「住宅ローン減税額が減少する」ことが挙げられます。
現行制度では、年末の住宅ローン残高の1%が控除対象となります。
※住宅ローン減税は控除期間、控除額ともに見直しされます
■まとめ
住宅ローンを借りない方法が一番お得なのですが、実際問題、そんなのは無理ゲーなのです。
超低金利の今は「頭金を入れないほうがお得、かもよ」と考えていますが、皆さんはどうお考えになりますか?