水害ハザードマップとは?
■3つの水害ハザードマップ
水防法に基づく水害ハザードマップとは、
水防法第15条第3項の規定に基づいて市町村が提供する
●「洪水ハザードマップ」
●「雨水出水(内水)ハザードマップ」
●「高潮ハザードマップ」
の3つの水害ハザードマップを指します。
すべての不動産業者は、売買物件の水害リスク情報を重要事項として説明義務があります。
沖縄では梅雨にはいりましたが、本州も来月から突入します。雨は適量なら自然の恵みとして、過剰なら水害になってしまうもの。
今回は磐田市に関係する「洪水ハザードマップ」についてシェアしておきます。
■水害ハザードマップとは?
水害ハザードマップとは、
河川の氾濫や堤防決壊といった水害時の被害を最小限にくい止めることを目的として、浸水が予想される区域や避難場所、避難経路などの各種情報を誰が見ても分かりやすいように地図上に現したものです。
ハザードマップは住民を怖がらせるものではなく、自分が住んでいるところとやその周辺が災害時に避難できるよう、その内容を事前に確認しておくためのツールです。
では、水防法に基づく3つの水害ハザードマップのひとつ、「洪水ハザードマップ」に記載されている内容について書いていきます。
■洪水ハザードマップ
洪水ハザードマップは、大雨などが原因で河川が氾濫したり堤防が決壊してしまった場合、浸水する恐れのある範囲や浸水の深さを知ることができます。
大雨(雨量)の想定ですが、2015年7月以降、降雨規模を「1,000年に1度程度」を想定した「想定最大規模降雨」を基準としたマップに見直しが進んでいます。
こちらは磐田市役所のHPからダウンロードできる太田川水系の水害ハザードマップです。
※R150、新幹線、在来線、旧R1を加えています
太田川水系の場合、24時間降雨量「629.5ミリ」を「最大規模降雨」と推定しています。 (※1974年七夕豪雨のときは24時間降雨量508ミリ)
図面をみると白色、黄色、オレンジ色、薄いピンク色が色付けされていますね。
ガンバル不動産のある磐田市福田エリアや太田川の東側の浅羽エリアはほぼ1~3Mの想定です。3Mというと、1階の天井までつかっちゃいます。
蛭池のJT付近は田んぼがひろがっているので3~5M、在来線より北側はほぼ水害は無いという予想です。
詳しく見ると、今之浦から旧見付(中遠総合庁舎付近)は、ほんのり色付けされているのがわかります。これは、江戸時代まで大池がここまで広がっていた名残なんですね。
皆さんが住んでいる地域の洪水ハザードマップを市役所のHPで確認し、もし浸水の可能性がある地域になっている場合は、災害時の避難場所や避難経路などをしっかりと把握し、家族全員で共有しておくようにしましょう。
■まとめ
これから土地を探しておうちを建てる人が土地を選ぶときには、水害ハザードがとても気になると思います。
水害がない土地を選ぶお気持ちはわかるのですが残念ながら、水害ハザードが出ていないエリアの土地は
●価格が高い
●物件がない
●ほとんど調整区域
ため、欲しくてもなかなか手が出ないのも事実です。
ということは
水害ハザードが出ているエリアを選ぶ選択が現実的なのです。
1000年に一度のリスクを避けるのも人生、リスクを承知でさくっと家を建てるのも人生。
どちらも正解だとは思いますが、水害ハザードが出ているエリアで土地探しをする場合は、水害リスクと考え方をわかっている不動産会社に相談してみてくださいね。