切土(きりど)・盛土(もりど)を考える
■「切土とはなんですか?盛土とはなんですか?」
傾斜のある土地を平らな土地にするために、地面を削ったり、土砂を盛ることです
切土(きりど)とは、傾斜のある土地を平らかにするために、地面を削り地盤面を低くすることをいいます。
盛土(もりど)とは、傾斜のある土地を平らかにするために、よそから土地を運びいれて地盤面を高くすることをいいます。
場所によっては、傾斜部分の土を一部を削り、その部分の土を下に盛ってひな段状に宅地をつくることもします。
(磐田市で言うと、見付美登里土地区画整理事業地 磐田ICの西側造成地がそうです)
■勝手に切り盛り工事はできない
このような切土や盛土を含めて、山や丘などの土地を切り開いて宅地に換えることを宅地造成(たくちぞうせい)といいます。
宅地造成工事を規制する区域内(宅地造成規制区域)で、1~4の切土・盛土工事などの宅地造成を行う場合には県知事の許可が必要になります。
1 2Mを超える切土工事
2 1Mを超える盛土工事
3 2Mを超える切盛土工事(切土+盛土)
4 500㎡を超える造成工事
■盛土のリスク
切土の場合は、元の地盤面を削るので、もともとの地盤は均質で締まったままです。
一方の盛土はリスクのある土地だといえます。
その理由は2つです。
1 元の地盤面の上に新たに土を盛り足すため元の地盤と盛土部分のふたつの層に分かれます。そうすると新しく持った盛り土がすべりやすくなります。(新雪なだれのイメージです)
2 盛土部分の土は、土の粒と粒との間に空洞が生じているので建物を支える力が弱い。(砂に木の棒を刺すと次第に倒れるイメージ)
■盛土の造成地
なぜ、盛土によって造成地がつくらるのか?
日本の国土が狭いことが理由です。平地の面積が国土の約3割しかなく、7割が山に囲まれていることに原因があります。
高度経済成長期に都市部の人口増加に伴い、平らな土地が不足したため、住まいの場所は都会近郊の丘陵地や台地・山麓へと広がるしかなかったのです。
■大規模盛土造成地(だいきぼもりどぞうせいち)
盛土の造成地は、谷間や山の斜面に土を盛るなどしてつくられています。
このうち、過去の地震時の被害事例から滑動崩落(かつどうほうらく:盛土の地すべり)の発生が多かった盛土の面積や高さ、盛土をする前の地山(じやま)の傾斜をもとに大規模盛土造成地が下図のように定義されています。
●谷埋め型 谷筋に土を盛って造成する
●腹付け型 土留めを作って盛土をし、造成する
「ほしいなと思っている土地がどんな感じで造成されたのか?」について情報が欲しい人はガンバル不動産までご連絡ください。可能な限りお調べします。
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今日もいつものガンバル不動産でした。